11. 義仲寺
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少々の長旅ではありましたが
訪ねてみて良かったと思います。
滋賀県大津市にある「義仲寺」
琵琶湖の西岸に位置し、
すぐ前の道は旧東海道です。
(義仲寺山門と本堂「朝日堂」)
こちらには木曽義仲、松尾芭蕉の
墓所があります。
そして巴御前さん。
そもそもこちらは木曽義仲の死後、
「われは名もなき女性(にょしょう)」
と答えるだけの美しい尼僧が
ここに庵を結び、
義仲の菩提を弔ったことに
はじまると伝えられています。
この尼こそ義仲の側室であった
巴御前さんでした。
義仲寺山門横の「巴地蔵堂」は
巴御前さんを追福するための
お堂だそうです。
ルーツを辿ると
どうやら縁があるようでしたので
訪れてみた次第です。
義仲寺は街中、住宅地という立地に
こじんまりと佇んでいます。
境内に入ると、
周囲の現代から隔離され
ひっそりと静かな時間を過ごせる
そんな空気感でした。
思いがけずのきっかけで
知り得たお話でしたが
見習いなさいと言わんばかりに
呼ばれたのかもしれません。
こうして何かを感じることがあれば
導きのサインと捉え行動する、
運が良い方へと向く一歩になる
かもしれませんから。
ところで松尾芭蕉はなぜここに。
(写真は「翁堂」)
どうやら生前に、
「骸(から)は木曽塚に送るべし」
と遺言していたらしいですね。
木曽義仲の忠誠心溢れた生涯、
そしてはかなさ。
芭蕉はそんな人物に
強く惹かれていたようです。
大ファンさながらですね。
またこの辺り琵琶湖周辺の
美しい景観もこよなく愛し、
たびたび義仲寺を訪れていたとか。
境内には芭蕉辞世の句ともいわれる
「旅に病んで夢は枯野をかけ廻る」
のほか数多くの句碑もあります。
最後におまけ。
境内奥まで進むと
義仲寺の鎮守社として
古くから祀られてきた
「木曽八幡社」もあります。
こちらでもお参りを済ませ
もう一息、
静かに佇む心地良い時間に
洗われてきました。
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